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第2日 渋谷〜二子玉川(その1)
田園都市線の渋谷で下車し、昨日の続きの地点である宮益坂から 始める。
その一角の人工地盤の上に御獄神社がある。
境内に小祠があり、街道でよく見る石仏、不動明王を中心に左右に庚申塔と、馬頭観音が 安置されている。矢倉沢往還は狛犬よりも石仏が多いことを暗示しているのか。
渋谷駅に戻り、西へ向かう。
道玄坂である。 近代的なビルやけばけばしい商店街の一角に道玄坂の碑が立っている。 「北条氏に亡ぼされた渋谷氏の一族である大和田太郎道玄が住んでいたので、 この坂を道玄坂という」。
国道246に合流すると、車の往来が急に多くなる。
壁面が緑化されたビルがある。屋上緑化は目にするが、壁面緑化は初めてである。
厚木までに坂は48坂あり、その中で一番急であるという大坂にくる。 右に坂を下ると山手通り。
境内の一角に富士浅間神社がある。
この神社の斜面の「目黒富士」が有名である。
江戸の庶民に富士信仰が高まり、富士講がつくられた。 「富士講の人々は、富士山に登るほかに身近なところに 小さな富士山を築き、これに登って山頂で石祠を拝んだ」。